電気料金が大幅に安くなる?PPSって何?

2016年8月11日

簡単に言うと…

  • PPSとは、2016年4月からの電力自由化にともなって電力小売市場に新規参入した事業者のことです。
  • PPSには、自社で発電設備を持つ事業者と、自社には発電設備を持たない事業者とがあります。発電設備を持たない事業者は、別の事業者から電力を調達したのちに一般家庭に転売します。
  • PPSが市場参入することによって、電力市場に競争原理が導入され、今後、電気料金は安くなることが期待されています。

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2016年4月からスタートした電力自由化によって、私たちの電気料金は安くなるのでしょうか?

ここでは電力市場に新規参入した事業者であるPPSに関する基礎知識とともに、今後の電力価格の見通し、および現在注目されているPPSからの新サービスを一部紹介します。

PPSとは何か?

PPSとは、一般的な解釈では、2016年4月からの電力自由化にともなって電力小売市場に新規参入した事業者を指します。

新電力と呼ばれることもあり、2016年7月14日現在で全国に318社が存在しています。

メディアでの扱われ方が派手だったこともあり、あたかも電力自由化は2016年4月から突如として始まったかのような印象を持っている方も多いと思いますが、実際には電力自由化は2000年からスタートしています。

つまり、2000年からすでにPPSは存在することになります。

当時は自由化と言っても、既存の大手電力会社による寡占市場で、PPSが電力を販売できる範囲は極めて狭く限定されていました。

以後、2004年、2005年と徐々にPPSに課せられていた規制が撤廃されていき、2016年4月からは、登録さえすればどんな事業者でも電気小売事業を行うことができるようになったのです。

なお、PPSという呼称は2016年3月以前の電力小売事業者を指し、資源エネルギー庁が命名したものです。

以後、同庁はPPSを新電力という呼称に改め、2016年の完全自由化以降は、小売電気事業者に改称しました。

現状、便宜的な理由で「PPS」「新電力」「小売電気事業者」はそれぞれ同義として定着し、登録さえあればどんな需要家にも電力を販売できる事業者という意味で使われています。

PPSが一般家庭に電力を供給する仕組

PPSには、自社において発電設備を持つ事業者と、自社には発電設備を持たない事業者とがあります。

自社に発電設備を持つ事業者は、そこで作られた電力を一般家庭に販売することができます。

石油会社、鉄鋼会社、鉄道会社などの中には、自社で使う一定量の電力を自社で作り出す仕組みを持っている企業があります。

こうした企業では、自社では使いきれなかった余剰電力小売用に余分に作った電力を、一般家庭に販売することになるでしょう。

一方で、自社に発電設備を持たない事業者は、どこかの事業者から電力を調達したのちに一般家庭に転売する、といった流れをとります。

電力の調達元は、発電設備を持つ事業者や既存の大手電力会社です。

調達コストの安い高圧電力を一括購入してマンションなどに転売するなど、様々な企業努力で事業化を図っています。

PPSの市場参入によって電気料金は安くなるのか?

PPSが市場参入することによって、電気料金は安くなると予想されています。

なぜなら、電力市場に競争原理が導入されるからです。

2016年3月以前は、一般家庭に電力を販売できる事業者は東京電力や関西電力、中部電力など大手電力会社10社のみであり、各家庭は地域を管轄する電力会社と必然的に契約をする仕組みでした。

併せて、電力価格は基本的に国が決めていたので、そこに市場原理や競争が割り込む余地はありませんでした。

しかし、2016年4月以降の電力自由化によって、電力の小売価格は国ではなく各事業者の裁量に任されることになりました。

各事業者には、これまで自由経済市場で培ってきた、たくましさと知恵があります。

価格で勝負できないときにはサービスの質の向上に戦略を転じるなど、基本的に目線はユーザー向きです。

現在PPSは、様々な企業と事業提携をして、電力とセットにした新サービスの開発を進めています。

電力とインターネットプロバイダーのセット販売や、電力と携帯電話のセット販売電力と各種ポイントとの互換制度などです。

また、既存の大手電力会社もPPSに負けじと、様々な新サービスを開発中です。

2016年4月以降、電力市場は大きく動いています。

今後、電気料金は競争市場でもまれながら徐々に安くなっていくことが予想されます。

PPSと契約するにはどうすれば良いのか?~代表的なPPS一覧~  

PPSと契約する方法は非常に簡単です。

希望するPPSのホームページでの手続きだけで、申込手続きが完了します。

インターネットの扱いに慣れていなければ、もちろん電話での手続きも可能です。

旧電力会社(東電や関電など)には、利用者に代わってPPSから契約解除の手続きがなされるので、特に利用者から解約の連絡をする必要もありません

契約後は、自宅にスマートメーターという機器の設置が必要になりますが、手数料がかかることもなく、工事の立ち合いも不要です。

以下、お得なプランを用意している代表的なPPSをご紹介します。

◆電力と携帯電話のセットプラン

・SBパワー株式会社

・KDDI

・ソフトバンク

◆電力とインターネットプロバイダーのセットプラン

・東京ガス

・東急パワーサプライ

◆電力とガスのセットプラン

・東京ガス

・鈴与商事

・京葉ガス

◆電力使用料に応じてポイントが貯まるプラン(Tポイント、楽天スーパーポイント、ポンタ、WAONなど)

・東京電力エナジーパートナー

・楽天エナジー

・昭和シェル石油

 

PPSの市場参入によって、電気料金は安くなっていくものと予想されます。

並行して、電力とのセット販売やポイントの導入などのように、サービスの質も向上していくものと考えられます。

各家庭のニーズに合った電力サービスをより安くお得に選ぶことができる時代になっていくでしょう。

 

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