都市ガスとプロパンガス(LPガス)は金額にどれ位の差が出るのでしょうか?

2015年12月24日

簡単に言うと…

  • 比較的に都市ガスよりプロパンガスのほうが高い
  • プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高くなる傾向がある
  • 災害時の復旧の早さなどはプロパンガスに軍配があがる

img003

賃貸物件を検討する際家賃や部屋の間取り以外にガスの違いを意識して探していますか?

筆者は以前、都市ガスの物件からプロパンガスの物件へ引っ越しをした際に、請求金額が2倍近くになり非常に驚いた経験があります。あまりにも負担が増えたので、節約のために冬の寒い時期も入浴は湯船につからずにシャワーで過ごしていました。

契約する前に、都市ガスとプロパンガスの金額の違いや、その他のメリット・デメリットを知っておくことで後悔しない物件選びができるようになります。

【1】都市ガスとプロパンガスの違いについて

<都市ガス>

img003-a

メタンが主な成分の天然ガスで液化天然ガス(LNG)が大半を占めます。

都市ガスの契約は、その地域で供給している都市ガス会社または、自治体のガス局と供給契約を結びます。

供給方法は、道路の下のガス導管を通じて供給され、そこからガスメーター(マイコンメーター)を経て家庭で使用した分の請求があります。

<プロパンガス>

img003-b

プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガスを使用しています。

プロパンガスは、その地域にあるいくつかのプロパンガス会社の中から契約する会社を選びます。賃貸の場合、すでに大家さんがプロパン会社と契約を交わしていますので、ガスを利用するのであれば、指定されているプロパン会社との契約になる場合がほとんどです。

プロパンガスはガスが入ったボンベを業者が自宅まで配送し、それを家庭で使用します。使用した分がプロパン会社より請求されます。

【2】都市ガスとプロパンガスの料金の違いについて

参考価格(ガス料金は変動します)

筆者は夫と娘の3人暮らしで、夏季(5月~10月)約40㎥/月、冬季(11月~4月)約130㎥/月、使用しています。

我が家はガスFFの都市ガスFactを使用していますので、冬季については暖房代込みの金額になっていますが、灯油FFを使用している人は、ガス料金に暖房費は含まれませんので、ガスの使用量は上記より少なくなる可能性が高くなります。

(※都市ガスFact、ガスFF、灯油FFの説明は後ほど)

プロパンガス

北海道 道央 基本料金=1,974円 従量単価=744円
40㎥使用  1,974+744×40=31,734円
130㎥使用  1,974+744×130=98,694円

都市ガス(※マンション暮らし、都市ガスFactを使用)

北海道 道央 基本料金=3,706円 従量単価=88.25円
40㎥使用 3,706+88.25×40=7,236円
130㎥使用  3,706+88.25×130=15,178円

あくまでも目安ですが、上記の様な料金の差が出ます。

ここでちょこっと北海道豆知識

道外から北海道へ転勤する人のために、少し暖房の説明をしたいと思います。

筆者は以前東北に住んでいましたが、東北では電気屋さん等で小さなストーブを購入し、ガソリンスタンドで灯油を購入して使用をするのが主流となっています。

しかし、北海道の冬は非常に厳しく札幌でもマイナス10度の世界です。
暖房設備は道外よりも充実しています。

窓は二重窓の物件が多いですし、一般的には灯油はわざわざ買いに行かなくても毎月定期的にタンクに給油をしてもらい、使用した分だけ料金が請求されるシステムとなっています。

ここで少しだけ暖房の説明

暖房の種類で主流になっているのが、ガスFFと灯油FFです。

ガスFFの中でも、都市ガス使用、プロパンガス(LPガス)使用では料金にかなりの差があるので注意が必要です。灯油FFも同じです。

食事やお風呂等は、都市ガス、プロパンガス(LPガス)を使用し、暖房器具は灯油FFというくくりになります。

ガスFF、灯油FFの違いは燃料がガスか灯油かの違いです。ガスFFは、スイッチを入れてから部屋が暖かくなるのが早く、灯油FFのような独特の臭いがしません。

しかし、暖房費は灯油FFの方が安く済みます。

都市ガスFactとは

都市ガスFactは、潜熱回収型ガス給湯暖房機「エコジョーズ」を使って、リビングダイニングに床暖房が標準装備された、マンションの天然ガスセントラルヒーティングシステムの事で、排熱を再利用することで高熱効率を実現しています。

屋外設置型なので、室内のスペースを有効利用できるのがメリットです。

【3】都市ガスとプロパンガスのメリット、デメリット

価格面では都市ガスに軍配が上がりますが、プロパンガスにもメリットがあります。

筆者は東日本大震災の経験があるのですが、震災後は電気、ガス、水道のライフラインが完全に止まりました。幸い、電気と水道は1週間程度で復旧した所が多かったのですが、都市ガスは復旧に約1カ月もの時間を要したのです。

ちなみに、プロパンガスは電気復旧と同時に使用出来るようになりました。
復旧が早いのがプロパンガスのメリットです。

都市ガスの物件に住んでいた友人は、震災後ガスが使用出来ずに、小学生の娘さんとまだ赤ちゃんだった息子さんを連れて、プロパンガスを使用していた我が家のお風呂に入りに来ました。震災後久々に娘さんが、お風呂に入った時、「お風呂って気持ち良いね~」とママに言っていた言葉が忘れられません。

一人暮らしだったらなんとかなる事も小さい子がいる人は、ミルクやおむつが足りなかったり食べるものが無かったりと、大人とは違った苦労をしていました。

また都市ガスの物件に比べプロパンガスの物件の方が安いというメリットもあります。

都市ガス、プロパンガス共に、メリットとデメリットがあります。

物件の契約前に、あらかじめそれぞれのメリットとデメリットを知っておくと、入居してから「こんなはずでは」と後悔することがなくなるのではないでしょうか?