意外と知らない!?先物取引と株式取引の違いとは?

2016年1月18日

簡単に言うと

  • 「先物取引」とは、将来の売買について現時点で決めた価格で売る事を約束する取引のこと
  • 「株式取引」とは株式会社が資金を集めるために発行した有価証券を売買する取引こと
  • 先物と株式取引の主な違いは「レバレッジの有無」、「一定期間で強制的に決済させられるか」、「毎年の損益を税務署に提出する確定申告への記載」の3点

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証券会社の日経225先物とは何なのか?

証券会社の商品説明でよく出てくる「日経225先物」は、先物取引に分類されている金融商品です。

先物取引では、現在の値段からどう動くのかを予想して、その予想に従ってポジションを持ちます。

そして、実際にその通りに値段が動いたら、ポジションを決済した時点での差額がそのまま利益になるのが特徴です。

もしも予想と逆方向に動いてしまったら、先物の差額分がマイナスとなり、預けた資金からその金額を差し引かれて終了となります。

先物取引と株式取引における3つのポイント

先物と株式取引の主な違いは3点あり、全て理解しておかないと、思わぬ痛手になってしまう可能性があります。正しい知識を身につけて、自分のライフプランを充実させられる投資運用にしましょう。

【1つ目】

相違点は、預けた資金より大きな金額の取引ができるレバレッジの有無です。(※レバレッジ:経済活動にて、他人の資本を使って自己資本の利益率を高める事)
梃子の原理であるレバレッジを活用することで、先物取引においては効率良くお金を増やせます。

例えば、100万円を証券会社の口座に預けた場合、レバレッジによって150万円ぐらいの取引も可能になるのです。また、先物取引では日経平均株価指数といった指数を扱う為、銘柄選択などの手間がありません。

【2つ目】

相違点は、一定期間で強制的に決済させられるかどうかです。
株式取引では、基本的に無期限で株式を保有できますが、先物取引では指定された月日になったら自動的に決済されてしまいます。

そのため、株式取引に比べて、時間経過を含めた高度な駆け引きが展開されます。
決済日が近づいたことでの駆け込み決済など、相場が急変動する事例も多くあるのです。

【3つ目】

相違点は、毎年の損益を税務署に提出する確定申告への記載です。
株式取引では原則的に譲渡所得として扱われ、証券会社に特定口座を開設しておくことで、取引時に自動的に納税される源泉徴収も選択できます。

いっぽう、先物取引では、先物取引に関する雑所得として、他の雑所得とは区別して確定申告するしかありません。投資運用の未経験者がいきなり先物を始めるケースは少なく、自己資金の範囲内での株式取引が入門用となっているのが現状です。

長期保有が目的であるのなら、配当金などの収入もある株式取引の方が向いています。
自分の投資スタイルを確立することで、先物取引と株式取引のどちらが向いているのかがハッキリ分かります。

先物取引には手を出さない方がいいのか?

先物は危険だと世間で言われていますが、個人が手を出すと火傷をするのは現物の「先物取引の方です。

こちらは、貿易をしている商社などが扱う分野で、原油、穀物といった、実際に存在している商品を対象としています。当然ながら、そのような商品の値動きを個人レベルで予想するのは困難であり、まともな投資運用にはなりません。

証券会社で扱っているのは、経済ニュースで毎日発表されている日経225の先物取引です。

日本経済のバロメーターである日経225の上下を予想する内容だけに、現物の先物取引より格段に安全性が高くなっています。金融庁に登録している証券会社では、投資家保護を徹底しており、リスク説明をしてからの金融商品の販売といった流れになります。

銘柄選択の必要がないので、好んで日経225の先物取引をされている方も大勢います。

金融商品取引法の施行によって、個人投資家を騙していた悪質な投資会社は淘汰され、同時に大手証券会社の統廃合も加速しました。オンライン取引が主流になった関係で、自宅のパソコンのみならず、外出先からスマートフォンでも注文が出せる時代になったのです。

日経225の先物では、株式の証券とは違って実体がないポジションなので、必ずポジションを決済することになります。

ポジションを保有した月日によって、強制的に決済される限月とSQ日が決まり、それまでの間に決済する必要があります。

レバレッジによって預けた金額より大きな取引になる為、証券会社は保有ポジションと資金から計算される維持率の最低ラインをシステム上で監視しています。

この最低維持率を下回ると、不足分を入金するか、全てのポジションを決済する旨の通知が届くので注意しましょう。

正しく運用すれば先物取引にもメリットはある

金融庁から正式に営業許可をもらっている証券会社の先物は、投資家にとって安全な環境です。便利な注文方法も完備しており、正しく運用すれば大きなメリットを得られます。

ハイリスクハイリターンであることは事実だから、ある程度の投資運用の経験を得て、大切な資金を守るリスクコントロールを覚えてからチャレンジしましょう。

株式取引などで投資運用に慣れてからの方が、日本を代表する銘柄で構成された日経225の値動きを理解しやすいのです。