投資とは?株とは?株の始め方は?株式投資の初心者の方へわかりやすく解説

2016年1月13日

簡単に言うと

  • 投資とは中長期的なスパンでリスクを考慮しつつ、資産の成長を目指す事をさしますことです。
  • 投資を始める際の4つのステップを確認しましょう。
  • 投資先には株式のみならず、様々な種類の商品があります。ので、それぞれのリスクとリターンを考慮したうえで、投資をおこなうと、バランスのよいポートフォリオが組めます。

Business People Discussion Stock Market Concept

株式投資の心得

Ⅰ 投資と投機の違い

「投資」「投機」という言葉の違いはご存知でしょうか?

株式投資にかかわらず、投資に興味をお持ちの方なら一度は耳にされたことがあるかと思われます。誰しも、一晩で巨万の富を得られるというような妄想を描いたことが、一度はあるのではないでしょうか?

「投機」とは、
機会(タイミング)を図りながら、大きな利益を得ることを目的とした、金融資産の短期的な売買を行うこと
を指す言葉です。「投機」では、大きな利益(リターン)を狙えることもありますが、これには大きな損失(リスク)を伴う危険性も大きくなります。
「投資」とは、
一般的に中長期的な視野にたって、リスクを抑えながら資産の成長を目指す(守り育てる)こと
を意味しています。日本では、まだまだ「投機」と「投資」を混同して、「投資」は危険で怖いものというイメージが定着しているように思います。

“お金の話”=“投資に関する話”は何かタブー的な臭いがして、積極的に話さない傾向にあるように感じます。

学校教育においても“お金の話”については、ほとんど教育されておらず、投資に興味を持ち出した世代の方々でも、何をどうしていいのか全く分からない状況も多いのではないでしょうか。

Ⅱ 投資を始める際の4ステップ

【1】投資の目的を明確にする
何年後にどのくらいに増やしたいのかを考える。
【2】投資できる金額を確認する《後述》
運用に回せるお金や、積み立てできるお金がいくらくらいあるのか確認してみる。
【3】自身のリスク許容度を確認する
たとえば、Aさんが300万円を持っていると仮定して、株式投資を始めたいと考えている場合いるとします。
万が一のときの当面の生活費として、絶対に200万円必要と考えている場合なら、Aさんは100万円以上の損失を出すことは許容できないという事です。この場合、“100万円”がAさんのリスク許容度となります。
この『リスク許容度』は、1人ひとりの家計の状況や、ライフプランの事情を総合的に判断して、どこまでリスクをとることができるかを考える必要があります。
【4】自分に合う投資商品を選択する《後述》
運用の目的や、金額、リスク許容度に応じた投資商品を選択する。

【リスクとリターンの関係】

リスクとリターンの関係は表裏一体です。両者のバランスを考えて投資する必要があります。運用におけるリスク」とは、値動きのブレ幅を指す言葉です。リターン」は投資の結果のことを指す言葉で、プラスの場合もマイナスの場合も『リターン』と呼びます。

大きな収益(リターン)を期待する金融商品ほど、値動きの幅であるリスクも大きくなり、大きな損失を生じる可能性も高くなります。投資をする際は、この関係を踏まえた上で、ご自分のリスク許容度に合った投資を心掛けたいものです。

最初の一歩は手持ち資金の仕分けから

Ⅰ 手持ち資金を4つに分類

手元にあるお金は、その使用目的によって4つに分類することができます。お金を仕分けして、それぞれに適応した運用用法を考えていきましょう。

【1】生活資金
日常の生活費などに使うためのお金

【2】使用予定資金
住宅購入や子供の教育費など、今後10年以内に使う予定のあるお金。

【3】余裕資金
10年以内に使う予定のないお金

【4】緊急資金
急な出費に備えるためのお金(生活費の3ヶ月分~1年分程度)

手持ち資金を4つに分類してみましたが、

このなかで【1】生活資金【2】使用予定資金【4】緊急資金 は減らすことのできない守るべきお金です。【3】余裕資金 が投資に回すことも考えられる、積極的に増やしたいお金と言えます。

Ⅱ 守るお金、増やすお金で運用方法は変わる

リスクとリターンの関係でもご紹介しましたが、リターンの大きい金融商品ほどリスクも高く、大きく利益がでそうな金融商品ほど、大きな損失が生じる可能性も高くなります。このような、ハイリスク・ハイリターンの金融商品に手持ちのお金すべてを回してしまっては、いざというときに困ってしまいます。

【1】生活資金【2】使用予定資金【4】緊急資金 は減らすことのできない『守るべきお金』ですから、元本保証がある金融商品に預けておくのが基本と考えられます。

【3】余裕資金については、将来のために『増やすお金』として、ご自分のリスク許容度に見合った投資を検討しても良いのではないでしょうか。

Ⅲ それぞれのお金に合った運用方法

4つに分類した手持ち資金を、お金の性格別にどのような運用方法が適しているのか確認してみましょう。

●生活資金・緊急資金

生活資金や緊急資金は減らすことができないうえに、いつでも使えるようにしておくことが重要です。そのため、元本が保証されていて、なおかつ流動性が高い下記のような金融商品が適しています。

⇒普通預金・貯蓄預金・MRFなど

※MRFとは、マネーリザーブファンド(Money Reserve Fund)の略で、極めて安全性の高い債券を中心に運用しています。
申し込み手数料や解約手数料は一切無料で、いつでも投資ができますし、おろすこともできます。証券会社に口座を開設する総合口座のイメージです。

●使用予定資金

使用することが予定されているような資金については、預貯金よりも高い利回りを目指すことも考慮すると、下記のような金融商品が適しています。

⇒定期預金・個人向け国債・高格付けの社債など

●余裕資金

余裕資金については、より大きく増やすため、国内や国外の株式・債券など、リターンが狙える金融商品への投資を検討することも考えられます。余裕資金での投資の考えかたについては、次回以降に詳細を記したいと考えております。

■投資(運用)の基本的な考え方

Ⅰ 資産運用の方法

1.インフレとデフレ

お金の価値は常に一定ではなく、その時々、様々な状況により変化します。ご存知のとおり、インフレインフレーション(インフレ)とは→、物の価値が上昇しお金の価値が下がっている状況を指します。一方、デフレデフレーション(デフレ)とは、→物の価値が下がりお金の価値が上がる状況を指します。

※インフレ→インフレーション ※デフレ→デフレーション

日本では、長年デフレーションに苦しんでいましたが、ここ近年デフレーションから脱却し、緩やかにインフレーションへ向かっているのではないでしょうか。

具体的には、インフレに振れると一個100円のリンゴが120円に上昇し、物価が上昇することになります。一方、デフレ傾向になると一個100円のリンゴが80円になり物価が下がることになります。

2.インフレ時の資産運用

インフレ時にはお金の価値が下がり、株式や土地などの不動産の価格が上がる傾向があります。このため、物価の上昇に負けないため、株式や不動産、金などの複数の資産に分散して投資(運用)し資産全体で物価の上昇に負けないようにすることが大切です。

日本経済は緩やかにインフレに向かっていますので、物価上昇に負けないような資産運用を考えていかなければいけない時期がやって来ています。現金や預金などですべての資産を保有していますと、インフレによりお金の価値が下がり、資産が目減りしてしまう可能性が高くなります。※日本経済の傾向を踏まえ、デフレーション時の資産運用は割愛しました。

3.投資の基本的な思考

短期的に利益をねらう行為は「投資」ではなく「投機」ということは、先に述べている通りですが、「投資」の基本的な考え方“スタンス”は、短期で利益を求めるのではなく、中長期でのスタンスで投資(運用)していくことにあります。投資(運用)には元本割れのリスクが常にありますが、このリスクをある程度コントロールすることは可能です。上手にリスクコントロールするための大切な方法をご紹介します。

①投資先の分散
投資には『卵は1つのカゴに盛るな』という有名な格言があります。イギリスの古い格言だそうですが、1つのカゴに全ての卵を入れてしまうと落としたときに全ての卵が割れてしまうため、危険(リスク)を回避するためカゴを分けるべきだという考え方です。

具体的な分散方法は後述しますが、1つの投資先に集中投資するのではなく、複数の投資先に分散して投資することで、リスクをある程度抑えることが可能です。

②時間分散
リスクを回避するために、投資する時期を分散するという考え方も大切です。大切な資金を一度に投資してしまうのではなく、何度かに分けて、時間を分散して投資をするという投資方法です。

代表的な時間分散の方法としては、『ドルコスト平均法』があります。ドルコスト平均法とは、毎月一定の金額を購入していれば、価格が高いときには少しの口(株)数しか購入することができませんが、価格の安いときに多くの口(株)数を購入することができるので、価格が高いときには少しの口(株)数しか購入することができず、全体で見れば平均購入単価を低く抑えることができるという方法です。

おもな金融(投資)商品の特徴

Ⅰ分散投資が投資の基本

自分の投資スタイルが決まれば、具体的に投資する商品を選んでいきます。安定した資産運用にはバランスが大切です。
その方法として基本となるのが、次の4資産への分散投資です。
投資信託・ETF安定した運用成績を目指すためには、上記の4資産にバランスよく投資することが重要です。

Ⅱ 基本的な投資商品の特徴

1.株式

株式市場に上場している株式会社の株を売買することをいいます。株主配当や、その株式を売却したときに得られる売却益が主な収益となります。株主優待制度を利用できるメリットもあります。

株式投資は、比較的リスクの高い投資商品に分類されますので、その企業の業績や市場経済全体の動向によって株価が下落したり、倒産してしまうリスクが考えられます。企業が倒産してしまうと、その株券式自体の価値がなくなってしまいます。

2.債権債券

国や地方自治体、企業などが資金調達を目的として発行する有価証券で、借用証書の一種と考えてください。債権債券のなかでも、国が発行する債券は国債と呼ばれ、企業が発行する債券は『社債』とよばれ呼ばれます。債権債券は格付け機関により、その信用度を示す格付けが行われており、格付けが高いほど利回りは低く、格付けが低いほど高利回りなのが一般的です。

基本的には発行体により、元本が保証されている商品ですが、満期前に売却すると、売却時における市場価格での売却となるため、元本割れすることもあります。また 、外国債券は為替の変動によるリスクもありますので、注意が必要になります。その他、発行体の倒産によるリスクも考えられます。

3.個人向け国債

国が個人向けに発行する債券で、その満期の種類に次の3種類があります。元本割れリスクは基本的にありませんが、1年以内は中途換金ができません。

①10年満期の変動金利
②5年満期の固定金利
③3年満期の固定金利

4.投資信託

投資信託とは、多くの投資家から資金を集め、その資金を資産運用の専門家が、株や債権債券など様々な資産で運用する投資商品です。その運用によって得られた利益は、投資家の投資額に応じて分配されます。分配された分配金は、そのまま受け取るか再投資するかを選択できる商品もあります。

投資信託は、小額の資金で複数の資産に分散投資できるのが大きな特徴です。また、毎月一定額を買付けることにより、『ドルコスト平均法』による投資を実現でき、時間的分散を図ることも可能になります。運用成績しだいで、元本割れのリスクがあります。また、外貨建て商品の場合には為替の状況により、為替差損が生じることもあります。

5.ETF(上場投資信託)

ETFとは、日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)、アメリカのS&P500といった株価指数や、米国総合インデックス等の債権債券指数などに値動きが連動されるする投資信託の一種です。証券市場に上場しており、時価で売買することができます。日経平均株価に連動するETFを購入することにより、日経225の銘柄全体に投資することと同様の効果がえられるため、分散投資効果が期待できます。

6.外貨預金

外貨預金とは、ドルやユーロなど外貨建てで行う預金を指します。日本円との金利差によっては、円建て預金よりも高い金利がつく事もあります。外貨ベースでは元本保証ですされますが、為替変動の影響を大きく受けることになります。また、預け入れ・引き出し時に為替手数料がかかります。外貨預金は、預金保険制度の対象外ですので、預け入れ金融機関が破綻したときには、お金が戻らない可能性もあります。

投資内容を分析することでリスクコントールする

いかがでしたでしょうか。

一括りに「投資」といっても、その内容を様々な観点から細かく分析するとそれぞれの金融商品の特性、それぞれの商品のリスク、ご自身のリスク許容額度等知っておくべき事は多数あることがわかります。

しかしながら漠然と「投資」というイメージで捉えるのではなく内容をしかっりしっかりと把握することで、リスクをコントロールでき、
資産形成との礎となるではないでしょうか。是非、興味をお持ちの方は参考にしてください。