いよいよ株式投資、実践編!銘柄選び

2016年4月15日

簡単に言うと

  • 株式投資の銘柄選びは、まず情報収集から始めます
  • 会社のデータを調べるには『会社四季報』を使うと良いでしょう
  • 投資にあたっては、株価が高いか、低いかを表す指標PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標を参考に、銘柄を選ぶようにしましょう

いよいよ株式投資、実践編!銘柄選び
 

株式投資、実践編!銘柄選び

株を買うにあたって売買益で資産を増やすのか、配当益で資産を増やすのかという目的によって投資の仕方が変わってきます。

そして、その目的と自分の生活パターンや性格などを考慮して自分に向いている投資をすることが投資に失敗しないコツと言えます。

株式の銘柄選びは株式の情報収集から

前記のようなことをあらかじめ決めたうえで初めて銘柄を選ぶということになります。銘柄とは株式を発行している企業名のことでこれを「株式銘柄」といいます。

株式には1銘柄ごとに4ケタの数字が付けられています。これを「銘柄コード」といい上場公開している銘柄には必ず銘柄コードがついています。

では、銘柄はどうやって決めるといいのでしょうか。

銘柄選びは、まず情報収集から始めます。株を買うということは、基本的に自分の資産を増やすという目的があるのですから、投資する企業についてよく知らなくてはなりません。初めて株を買うときは、やはり、聞いたことのある社名の企業などを選んでしまいがちですが自分のイメージと企業の実態とは往々にして違うものです。

投資しようとしている企業の事業内容や業績、資産状況などといった実態を冷静に判断して把握しておく必要があります。企業の情報は新聞やテレビなどからも入手できますがそれでは限度がありますから、もっとデータ化されたものを調べる必要があります。

では、どのようにして調べたらいいのでしょうか。

この会社のデータを調べるために会社四季報という書籍があります。『会社四季報』には1ページに2社ずつ、それぞれの上場企業のあらゆる情報がぎっしり載せられています。

上場企業は多様な事業展開をしているところも多く、的を絞りにくいものですが、その企業の中心的事業は何なのかとか、社会的に高い評価を受けている事業内容は何かなどということが調べられると、その企業についてずいぶん分かるのではないでしょうか。そういったことも『会社四季報』に載っています。

『会社四季報』の見方

会社四季報』は3月・6月・9月・12月の年4回発行されています。

毎号購入して、長いスパンで企業を分析、判断するというのがよりよいものだと思いますが、毎号買わないまでも1回だけでは内容の変化は分かりません。なるべく新しい号を購入し自分なりに分析してみましょう。

『会社四季報』の内容は次のとおりです。

①社名・会社概要・事業内容欄
銘柄コード・社名・決算期・設立年月・上場年月のほか、会社の特色・関連事業など事業内容や各事業の構成比が記されています。
②コメント欄
その会社のトピックス的情報が記載されています。収益の状況や新規事業の展開計画、リストラの計画なども記されています。
③株主構成欄
その会社の株式の上位をどんな人(法人)が、どのくらい保有しているか、つまり、上位10位までの大株主を記載しています。1単元が何株かも記載されています。また、株主優待がある銘柄には、「優待」の表示があります。優待内容は、巻末にまとめて載っています。そのほか、全株主中で外国人投資家の占める比率も記載されています。
④財務欄
財務諸表を大まかに記載。
株主資本比率・利益余剰金・有利子負債など財務面から会社を判断できます。
⑤業績欄
過去3期の実績と2期の予想が記載されています。
会社の規模を示す売上の推移・営業利益・経常利益・最終的な利益などのほか、1株利益(EPS)・1株あたりの配当と配当金もわかります。

1株利益(EPS)は最終的な利益を全株式発行数で割った金額で、これを株価と比較することで株価が割安か割高かということが分かります。

目的別銘柄選びの注目ポイント

その1 『会社四季報』で調べる

『会社四季報』で社名を知っている企業、株主優待の内容が気に入った企業など、何らかのことがらで自分が注目する企業について調べてみます。さらに目的と照ら合わせて投資する銘柄を絞りこんでいくとよいでしょう。

売却益で勝負しようという人は…

・業績で予測する→ 業績大幅アップ予測の銘柄に注目。
・発行済み株式数で予測する→ 発行済み株式数が少ない銘柄は、売買が思うようにできない可能性があるので、要注意。

配当益で勝負しようという人は…

・業績の推移で予測する→ 今までの業績の推移を見極めて、業績が着実に伸びている企業に注目。
・資本異動で予測する→ 株式分割を繰り返している企業に注目。
・配当実績で予測する→ 業績の伸びに沿って配当を増配している企業は注目。
・財務内容で予測する→ 有利子負債が多い企業は、要注意。財務内容に問題はなくても、株価が割安か割高かという点も考慮しておきたいことがらです。

その2 株価の指標で調べる

株価が高いか低いかを表す指標に、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)があります。

PER=株価÷EPS(一株あたりの利益)
PBR=株価÷BPS(一株あたりの純資産) で算出できます。

EPSは年ごとの企業の利益水準の変化をみるための指標で、その企業の利益が上がっているかどうかの判断材料になります。

EPS《税引後利益÷発行済み株価数》で計算できます。

また、BPSは企業が解散したときの一株あたりの価値を示したもので、企業の安定性をみるための指標です。企業がお金を持っているかどうかの判断材料になります。

BPSは、《純資産÷発行済み株式数》で算出します。

では、株価の割安、割高の判断はどこでするかというとEPS・BPSの倍率はどちらも低いほうが「割安」になります。株価が割安ということはこれから株価が上がる可能性があるという判断ができるのです。数値的にはEPSは明確な基準がありませんが同業他社との比較がわかりやすいでしょう。BPSは1倍割れで割安と判断できます。

このほか、株式投資の指標としてはROE(株主資本利益率)、配当利回りといったものがあります。

ROEは投資した資本が有効に使われているかどうかをみる指標で

《税引後利益÷株主資本×100》で求められます。

配当利回りは、配当はどのくらいもらえるかをあらわし

《一株当たりの配当金×株価×100》で求められます。

『会社四季報』や指標をうまく組み合わせたり、企業のサイトや新聞などをフル活用して財務が健全で業績が好調でさらに割安な銘柄を選べるようになりましょう。