意外と知らない!?株の空売りとは

2016年1月15日

簡単に言うと

  • 「株の空売り」とは株式取引の中の、信用取引の1つ
  • 「株の空売り」をすることで、株価が下がっても儲けることができる
  • 仕組みは、証券会社から空売りのための株を借りる→売る→下がった時に買い戻す

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株を買いたくても、今は高くて買えない。株を持っているけど、なかなか上がらなくて売れない。こんな悩みをよく耳にすることがあります。

たしかに、株式投資の基本は「安い時に買って、上がったら売る」。これですよね?でも、「株価が下がっても利益が出る」「株を売らなくても少し利益が出る」こんな方法があるんです。これが“株の空売り”です。

【株の空売りってなに?】

「株の空売り」、これは「かぶのからうり」と読みます。この「空売り」とは株式取引の中の信用取引の1つです。

信用取引というのは、証券会社などから株やお金を借りて取引できるシステムのことです。証券会社がお客様に「信用」して取引するから信用取引。これに対して一般的に株を買ったりする取引は「現物取引」といいます。

この現物取引と違って、「信用」の必要な信用取引は少しハードルがあります。その分、投資手法としては大きな武器となります。その1つが先ほどご紹介した「株の空売り」です。「株の空売り」をすることで株価が下がっても儲けることができるようになります。

仕組みは、簡単。

証券会社から空売りのための株を借りて、売る。
そして、下がった時に買い戻す。

これだけです。

時間

簡易的に説明すると・・・

Aという会社の株を借りて100万円で空売りします。その後、A社の株がが80万円になった時に買います。そのA株を借りた証券会社に返します。(買い戻し)100万-80万=20万円が儲けとなるわけです。(実際には売買の手数料や、株を借りている利息のような「逆日歩」を支払う必要があります)

株式投資は“安い時に買って上がったら売る”が基本ですよね。だから、持っていた株を利益確定のために売ってしまうと次に下がるまで何もできないという人も多かったはず!でも「株の空売り」ができることで、こんな時でも株式投資ができるようになりました。

・今は株価が高いと感じる時
・これから株価が下がりそうと感じる時

現物取引と二刀流にすることで、株が上がりそうな時も下がりそうな時にも投資のチャンスがきます。

これで、株式投資の幅が一気に広がりますね。実は他にも株の空売りを利用して株式投資の幅を広げることができます。それが「貸株」です。株式投資をしていると売るに売れない株ってありませんか?例えば大きく値下がりしてしまって売れないという株。他にも株主優待や配当を目的に買っている株。こういった持っている株を“証券会社に貸すこと”で儲けることができます。

「貸株」といっても、個人投資家に貸すわけではありません。相手は証券会社のため、安心して持っている株を“貸す”ことができます。証券会社によって違いはありますが、貸株をすることで年間0.3~0.5%程度の金利を稼ぐことができます。もちろん「貸株」をしている間でも株主の権利は保有できています。なので、株主優待や配当を受け取りながら「貸株」による金利収入を得ることができることになります。

【株の空売りのデメリットは?】

なんだか、いいことばかりのような気がする「株の空売り」。でも実は、注意しないといけないデメリットがあります。それは、“損失の上限がない”ということ。

例えば、A社の株を100万円で買ったとします。

この場合は、このA社が潰れたとしても100万円が0円になるのが最大の損失ですよね。最大でも100万円しか損をしません。次に、100万円で空売りをした場合。空売りしているわけですから、A社株の上昇が損失ということになります。下がると思って株の空売りをしたものの予想と反して株価は上昇。2倍になったら、200万円。5倍になったら、500万円。10倍になったら、1,000万円。株価の上昇には上限がありません。すると、100万円で空売りした株を1,000万円で買い戻すことも起こります。これで900万円の損失。

株価は買った金額以上に下がることはありませんが、上昇は上限がありません。

だから、株の空売りについては損失の上限がないということになります。この点は大きなデメリットとなるので、うまく株の空売りを利用した株式投資がしたいですね。

【まとめ】

株式投資において大きな武器となりそうな「株の空売り」。株価の上昇局面でも、下降局面でも利益を出すことができるとなると投資の幅もぐっと広がりそうですね。

でも、使い方を間違えると想定以上の損失を出してしまうことにもなりそうです。株の空売りをする時は、自分なりの損切りルールを始めから決めておくなどの必要もありそうです。