NISA初心者はまず投資信託からスタートしよう

2016年5月6日

簡単に言うと

  • NISA(ニーサ)とは、年間120万円までの買付を上限に株式や投資信託の利益に課されるべき税金が免除される制度です
  • NISAでの投資では、株式への投資よりも価格変動リスクの低い投資信託での運用がオススメです
  • さらに、リスクをなるべく抑えて運用したいと考えている方は、投資信託の積立での投資を検討してはいかがでしょうか

NISA初心者はまず投資信託からスタートしよう

NISA(ニーサ)とは少額投資非課税制度の略称で、年間120万円までの買付を上限に株式や投資信託の利益に課されるべき税金が免除される制度です。

NISAを利用する場合は、証券会社に通常の口座とは別でNISA専用口座を開設する必要があります。株式投資には抵抗があるもののNISAには関心があるという人は、株式よりリスクの少ない投資信託に注目してみましょう。

NISAで投資信託を買うメリット・デメリット

NISAで投資信託を買うことのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

1 売却益や分配金が非課税になる

投資信託の保有や売買を経て生じた利益は、非課税になります。
NISAを利用しない場合には、利益に対して20%が課税されます。

2 少額投資ができる

通常、投資信託は1万円単位で購入することができます。
中には千円単位、500円単位で購入できる投資信託もあります。

3 分散投資ができる

投資信託は様々な投資先をまとめた運用商品です。投資先を国内株式・債券、外国株式・債券などに分散している商品もあるので、高利益と安定性が両立しているともいわれます。

デメリット

1 値下がりすることがある

投資信託は毎日値動きしています。
株式に比べれば緩やかな値動きですが、長期的には大きく値下がりしてしまうリスクもあります。

2 手数料が高い

投資信託では、購入時に購入価格の3%程度の手数料がかかるものがあります(かからないものもあります)。他にも信託報酬や信託財産留保額などの手数料がかかることが多く、株式投資に比べると一般にコストは高くなります。

NISAでおすすめの投資信託のタイプ

NISAでおすすめの投資信託のタイプNISAの醍醐味を味わいたいならば、ハイリスク・ハイリターンの投資信託を選んだほうが良いでしょう。ハイリスク・ハイリターンの投資信託の場合、運用がうまく行けば高い利益を獲得することができます。

100万円の投資信託から50万円の利益が生まれた場合、本来ならば10万円の税金がかかるところですが、NISA口座なら非課税です。

一方でローリスク・ローリターンの投資信託の場合、運用がうまく行っても高い利益は得られません。なぜなら運用の安定性が特徴だからです。100万円の投資信託から1000円の利益が生まれたとしても、本来かかるべき税金は200円。200円の節税では、あまり大きな恩恵を感じられません。

ハイリスク・ハイリターンの投資信託とは、株式の組み入れ比率の高い投資信託です。一般に国内株式型、外国株式型、国内外株式型などと呼ばれるものです。ただし、ハイリスク・ハイリターン型である以上、大きく値下がりするリスクもあります。

投資は自己責任で行ないましょう。

債券型の投資信託もNISA の対象

債券型の投資信託もNISA の対象投資信託には大きく分けて、株式投資信託公社債投資信託があります。これらのうちNISAの投資対象となるのは株式投資信託のほうになります。

また、株式投資信託には税法上の分類と投資対象による分類がありますが、NISAの対象となるのは税法上の株式型投資信託の方になります。

税法上の解釈では、「株には投資をしない」という規定が存在しない投資信託をすべて株式投資信託に分類しています。一般的な感覚では、株式組み入れ比率の高い投資信託を株式投資信託と考えてしまいますが、税法上は、たとえ組み入れ銘柄がすべて債券であったとしても、目論見書に「株には投資をしない」という規定がない限り、すべて株式投資信託と分類されるのです。

NISAで債券型の投資信託の購入を考えたところ、対象は株式投資信託との文言を見て投資を断念する方も見られるようです。NISAが対象とする株式投資信託はあくまで税法上の形式を指すものであり、実質的な中身を指しているわけではない点にご注意ください。結果として、ほとんどの投資信託はNISA口座から購入ができます。

投資信託の価格変動リスク

投資信託の価格変動リスク先にも触れましたが、投資信託には価格変動リスクがあります。特に株式組み入れ比率の高い投資信託は、大きく値動きすることがあります。また昨今では、新興国の株式市場を投資対象とした投資信託も人気です。

新興国の株式市場は、日本の株式市場に比べても値動きが一段と激しいため、購入する際には十分に注意したいところです。購入してから半年や1年で、投資元本が半分になったという例も多く見られます。逆に2倍になったという例も見られます。

NISAで投資信託を始める人たちの認識は、投資信託のほうが株式よりもリスクが低い、というものだと思います。全般的に見れば、確かに株式よりも投資信託のほうがリスクは低いのですが、上記のように激しく値動きする投資信託もあるので、リスクは十分に調べたうえで購入をしましょう。

なお、多くの人の投資信託購入のきっかけは、証券会社や銀行からの勧誘営業となります。証券マンや銀行員を信頼して投資信託を購入するわけですが、期待に反して値下がりしてしまうことも、もちろんあります。

信頼が裏切られたようで残念な気持ちになりますが、投資における損失はすべて自己責任です。十分に理解のうえ無理のない投資を行ないましょう。

投資信託の積立がオススメ

投資信託の積立がオススメリスクをなるべく抑えて投資信託を買いたい人には、投資信託の積立がオススメです。投資信託の積立とは月々一定額で同じ投資信託を買い続けるというものです。上場企業の持株会に似ています。

投資信託を購入するときは一括で購入することもできます。一方、積立型の投資信託の場合は、タイミングをズラして買い続けるわけですが、これによって買値をバラバラにすることができます。つまり、買値の分散投資ができるというわけです。

購入するタイミングを分散させると、高いときに買ってしまうこともあれば、安いときに買えることもあります。月々の投資金額は一定なので、買値が高ければ少ない口数しか買えません。逆に買値が安ければたくさんの口数が買えます。そして、すべての購入履歴を均してみれば結局は高いときと安いときのほぼ中間点で買ったことになります。

投資信託を一括購入した場合は買値が固定されるので、値下がりすれば損失は膨らむ一方です。積立型であれば、理論上の話ですが、利益も損失も極端に大きくは膨らみません。投資信託の積立は、実に安定的な投資手法と言えるでしょう。

NISAが始まった当初は年間の投資可能金額が100万円まででしたが、2016年より120万円に枠が拡大されました。政府は景気対策の一環として投資家をどんどん優遇する方向へと進んでいます。お得なNISAの投資信託。あなたも始めてみてはいかがですか?